ETS手術から10年後の代償性発汗(現在)②

ETS手術から10年後の代償性発汗(現在)①」の続きです。

私がETS手術を受けたのは20代前半で、平成28年現在では30代後半になってしまいました。「代償性発汗(現在)」ではその後の状態について書いています。

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代償性発汗以外の変化

術後~一年目の頃についての投稿では、代償性発汗以外の「伏兵」として以下の悩みを記述しています。

  • 体が火照る。熱がこもる。これは術前には認識していませんでした。この結果、暑い時期は特にダルくなったり、疲れやすくなったりしました。
  • 乾燥する。これも術前には認識していませんでした。冬場は誰でも乾燥するかも知れませんが、術前と比べて腕や脚の乾燥が酷くなり、かきむしることが増えました。
  • 精神的に揺らぐ。これも術前は認識していません。体の変化によるものなのか、もっと手術による直接的なものなのか。とりわけ代償性発汗が酷く、熱がこもりやすい夏場に多く発生しました。

結果から言えば、どの問題についても現在は緩和しています。決してそのような現象や状態が無くなった訳ではありませんが、それでもかなり落ち着いており、気づけば「悩み」と呼ぶほどではなくなっていました。

副作用の緩和と要因

これら副作用の緩和は、私にとってはいずれも喜ばしい変化です。ただし、残念ながらなぜ落ち着いたか、緩和したのか原因はハッキリしていません。

少なくとも私は、医学的な見地でこのような事例を今のところ見たことがありません。そもそもETS手術や、もっと言えば「手掌多汗症」「多汗」に対する情報全般はまだ少なく、歴史も浅いため、なんらかの処置を行った人の長期的な変化や傾向はハッキリしていないところがあると感じています。

さて、私の体に起きている変化については、予てから申し上げている通り加齢や生活環境の変化、その他要因が複雑に影響しているのかも知れません。これはあくまで個人の見解ですが、私自身が一番しっくりするのは「身体が適応したから」です。術後の身体の変化にこなれて来たという理由が自分の中では一番大きいと思っています。

またそれ以外に考えられる要因として心理的な面も影響していると考えます。

  • 代償性発汗による多量の発汗(状況)に慣れ、精神的な圧迫や緊張状態が軽減した
  • 代償性発汗の発汗シチュエーションが分かって来て、意識的にも無意識でも回避している。例えば身につける衣服や食事、思考や行動など
  • あまりに酷い手掌多汗症に比べ、元々症状が重くなかった代償性発汗に対して受け入れることができている。この「寛容」が精神的にも発汗に対して好影響を与えているのではないかと考えている
  • 結婚し、「他者」と共同生活する上で、「これ(発汗)でも良いんだ」と許容することができてきた

うーん。思っていることは自分の中に確かにあるのですが、活字にしようとするとうまいこと落としこめません。「気持」や「感覚」的なものが強いからかも知れません。

代償性発汗を背負った人間から見る「ETS手術」

最後に、ETS手術を受けて10数年。代償性発汗と共に生きてきた私が考える「ETS手術」についてです。

同じように手掌多汗症で悩み、ETS手術に興味を持った人が身近にいたとして、ETS手術経験者である私に意見を求められた時、果たして手術を勧めるか?そう考えたとき、私は「お勧めできない」と答えるでしょう。

このブログでは私のETS手術と、その後の状態などについて、何回かに別けて投稿してきました。もしご覧になった方がいれば「ETS手術も悪くないかも…」と感じられたかも知れません。

それだけ手掌多汗症の症状が酷く、一方で手術後の代償性発汗は比較的軽度であったために、完治はできずとも「多汗の問題を緩和する」魅力的な治療法との印象を受けたかも知れません。

しかし、何度も繰り返し記述してきたとおり、代償性発汗の程度は治療を行うまでは分からず、代償性発汗による弊害が手掌多汗症の悩みを大きく上回ってしまった方も沢山おられるのです。

しかも一度治療を受けたら元には戻せません。これはあまりに酷い「ギャンブル」です。

もちろんETS手術を受けた結果、多汗に対する悩みが大きく改善したのは私に限ったことではなく、他にも多くの方がいらっしゃることもまた事実でしょう。

 
 
 

手術をすれば改善するかも知れない。

 
 

一方で、今よりももっともっと苦しむことになるかも知れない。

 
 

二度とやり直せない、そんなギャンブルを、あなたは打てますか?

 
 

―――それでも私は手掌多汗症の、この身体では生きていけない。

そう答えられたのが当時の私でした。

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コメント

  1. まるとん より:

    はじめまして
    まるとんです。

    私は(ひょっとしたらご存じかもしれませんが)14年前にフィンランドでリバーサル手術を受けてます。
    久しぶりにETSを受けた人のブログってあるかなぁと探してたどり着きました。

    ETS手術後に結婚されたんですね。
    今ちょうど私のブログでETSを受けた人の恋愛相談があったところだったりするのですが、よかったらUQさん経験をアドバイスしてくれたらうれしいです。
    こちらになります。
    http://marumarutonton.blogspot.jp/2016/10/page1.html

    あと、もし良かったら私のブログのリンク集にUQさんのブログを加えたいなと思うのですがよろしいでしょうか?(今はリバーサルを受けた人しかいませんが、特に大丈夫です)

    では。
    まるとん

    1. UQ より:

      まるとんさん、はじめまして。UQです。

      まるとんさんのサイトは以前何度か拝見したことがあります。ETS被害者の会も…。
      私もETSを受けた人間として、悩みや苦痛を吐露されている方々を見るととても辛くなります…。

      こちらのサイトに辿り着かれたのも何かのご縁だと思いますので、アドバイス(になるか分かりませんが…。)してみますね。

      リンクに関しましては問題ありません。宜しければこちらからもリンクさせて頂きます。

      #ただ、まるとんさんのサイトは代償性発汗に苦しんでいる方やリバーサル手術などを求めて拝見されている方が多いと思うので、私のような人間(サイト)が苦痛(嫌味というか)にならないかは少し心配です。。

      1. まるとん より:

        まるとんです。
        返信、それと私のブログへのコメント、ありがとうございます。
        リンク集は「私の友人のリンク集」ですから、ETSを受けた人であれば大丈夫です。辛い人のブログも立ち回れている人のブログも探して追加していこうと思ってます。
        ということで、早速UQさんのこのブログを追加いたしました。
        私のブログも紹介していただけるということで、ありがとうございます。ぜひお願いいたします。
        引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
        では。
        まるとん

        1. UQ より:

          まるとんさん、こんにちは。

          リンクの件、了解しました。
          当方、あまり更新頻度の高くない過疎サイトですが…
          こちらからもリンクさせて頂きますね。

          今後とも宜しくお願いします。

  2. ma より:

    こんにちは!
    わたしは先日ets手術をうけました!
    色々聞きたいことがあるので良かったら連絡頂けないですか??
    宜しくお願い致します。

    1. UQ より:

      maさん、こんにちは。コメント反映が遅くなり申し訳ありません。

      さらにさらに…、申し訳ありません、私生活(仕事)多忙に付き、ブログがほとんど更新できない状態でして。
      個別にご相談や質問は返せない状況です。。
      お役に立てず申し訳ありません。

      こちらの掲示板で書いて頂いて、差し支えないようでしたら(遅レス必須ですが…)、書いて頂けば分かる範囲で回答するようには致します。

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